感情労働では自分の感情を抑えて職務を遂行していかなければならないことから、日々大きなストレスが生まれます。ただ日々感情を抑えて働き続けていると自分らしさを失い日常生活においても感情のコントロールが上手くいかなくなったり、精神的負担がのしかかり心身に不調をきたしてしまうことも出てくるでしょう。感情労働と上手くつきあうためには、職務にあたる自分と日常の自分を切り分けていくことが大切です。仕事とプライベートでの感情面を上手く切り替えていけるようになれば、感情労働によるメンタルの負担というのは大幅に軽減されます。感情労働でのメンタルのバランスを保つためには、本来の自分の感情で仕事に臨まないということが求められます。優しさや共感性など感情面の良い部分というのは大切なものであるものの、感情労働にそれを持ち込むとメンタルへの負担はどうしても大きくなってしまうので、切り替えは必要なのです。日頃の自分とは違う職業人としての自分を作り上げ切り替えて仕事にあたっていくと感情労働のストレスに振り回されることもがくんと減りますから、上手くオンオフを切り替えていけるようにしましょう。感情労働で疲弊しないためには、いかに怒りや悲しみに引き込まれないようにするかがポイントになってきます。対人職務においてぶつけられるそれぞれの感情に大してどのように対応していくか、線引きやマニュアルを作っておくとより働きやすくなるでしょう。